古典ライブラリー

源氏物語 第15帖

蓬生(よもぎう)

源氏が須磨・明石に退去している間、後ろ盾を失った末摘花は困窮し、常陸宮の邸は蓬や葎の生い茂る荒れ屋敷となる。女房たちは次々に去り、受領の妻となった叔母は末摘花を侍女にしようと筑紫へ誘うが、末摘花は父宮の邸を守って源氏を待ち続ける。乳母子の侍従も去り、孤独の中で年を越す。翌年の四月、花散里を訪ねる途中の源氏は、藤の花の咲く荒れた邸に気づき、末摘花を思い出す。蓬の露を分けて訪れた源氏は、変わらぬ心で待ち続けた末摘花に心を打たれ、生活の面倒をみて、のちに二条東院に迎える。

場面

  1. 場面1荒れゆく常陸宮邸
  2. 場面2古風な暮らしと禅師の君
  3. 場面3叔母の企み
  4. 場面4源氏の帰京と末摘花の嘆き
  5. 場面5叔母の来訪
  6. 場面6侍従との別れ
  7. 場面7雪の冬と源氏の通りかかり
  8. 場面8惟光の訪れ
  9. 場面9源氏との再会
  10. 場面10その後の末摘花