人物事典 / や行
湯原王
ゆはらのおおきみ
生没年未詳
人物について
志貴皇子の子。父に似て、繊細で清らかな歌を残した。
古典ライブラリーで読める歌:『万葉集』25首『新古今和歌集』1首
この略歴は、掲載中の『万葉集』のページの作者欄に基づきます。伝承を含む場合は、その旨を本文に示しています。
『万葉集』の湯原王
25首万葉集・375番吉野なる 夏實の河の吉野なる 夏實の河の 川淀に 鴨ぞ鳴くなる 山かげにして原文・訳・解説を読む 万葉集・376〜377番蜻蛉羽の蜻蛉羽の 袖振る妹を 珠くしげ 奧に念ふを 見たまへ吾君 青山の 嶺の白雲 朝に日に 常に見れども めづらし吾君原文・訳・解説を読む 万葉集・631〜642番表邊なき ものかも人は表邊なき ものかも人は 然ばかり 遠き家路を 還すおもへば 目には見て 手には取らえぬ 月の內の 楓の如き 妹をいかにせむ 如何ばかり 思ひけめかも 敷妙の 枕片去り 夢に見え來し 家にして 見れど飽かぬを 草枕 旅にも夫と あるが羨しさ 草枕 旅には嬬は 率たれども 匣のうちの 珠をこそ念へ 吾が衣 形見に奉る 敷妙の 枕を離けず 纏きてさ宿ませ 吾背子が 形見の衣 嬬問に わが身は離けじ 言問はずとも ただ一夜 隔てしからに あらたまの 月か經ぬると 心はまどふ 吾背子が 斯く戀ふれこそ ぬばたまの 夢に見えつつ 寐ねらえずけれ 愛しけやし ま近き里を 雲居にや 戀ひつつ居らむ 月も經なくに 絕ゆといはば 侘しみせむと 燒太刀の へつかふことは 辛しや吾君 吾妹子に 戀ひて亂れり 蟠車に 懸けて縁せむと 吾が戀ひそめし原文・訳・解説を読む 万葉集・670〜671番月讀の 光に來ませ月讀の 光に來ませ あしひきの 山き隔りて 遠からなくに 月讀の 光は淸く 照らせれど 惑へる情 堪へず念ほゆ原文・訳・解説を読む 万葉集・985〜986番天に坐す 月讀壯子天に坐す 月讀壯子 幣は爲む 今夜の長さ 五百夜繼ぎこそ 愛しきやし 遠からぬ里の 君來むと 大能備にかも 月の照りたる原文・訳・解説を読む 万葉集・989番燒刀の 稜うち放ち燒刀の 稜うち放ち 丈夫の 禱ぐ豐御酒に 吾醉ひにけり原文・訳・解説を読む 万葉集・1544〜1545番牽牛の 念ひ坐すらむ牽牛の 念ひ坐すらむ 情ゆも 見る吾苦し 夜の更けゆけば 織女の 袖つぐ三更の 五更は 河瀨の鶴は 鳴かずともよし原文・訳・解説を読む 万葉集・1550番秋萩の 散りの亂に秋萩の 散りの亂に 呼び立てて 鳴くなる鹿の 聲の遙けさ原文・訳・解説を読む 万葉集・1552番夕月夜 心も萎ぬに夕月夜 心も萎に 白露の 置くこの庭に こほろぎ鳴くも原文・訳・解説を読む 万葉集・1618番玉に貫き 消たず賜らむ玉に貫き 消たず賜らむ 秋萩の 末わわら葉に 置ける白露原文・訳・解説を読む