古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1848番

津の國の

花山院(かざんいん)

津の国の長柄ではないが、長らえられそうにもないことだ。短い葦の節の間のような世なのだった。

作者
花山院御歌(花山院)
  1. 1津つ津つつののの國くに國くにくににおはしてにおはしてにおわして、、、汀みぎは汀みぎはみぎわののの葦あし葦あしあしををを見み見みみ給たま給たまたまひてひていて詞書
  2. 2津つ津つつののの國くに國くにくにののの初句
  3. 3ながらふべくもながらふべくもながらうべくも二句
  4. 4あらぬかなあらぬかなあらぬかな三句
  5. 5短みじか短みじかみじかききき葦あし葦あしあしののの四句
  6. 6よにこそありけれよにこそありけれよにこそありけれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕摂津国においでになって、水際の葦を御覧になって。

津の国の長柄ではないが、長らえられそうにもないことだ。短い葦の節の間のような世なのだった。

意訳

津の国の長柄という名のようには、長らえることもできそうにない。短い葦の節の間のように、短い世なのだった。

語釈・文法注

ながらふ
「長らふ」と摂津の「長柄」を掛ける。
よ
「世」と葦の「節(よ)」を掛ける。

和歌

作者
花山院(かざんいん) 968–1008
第六十五代天皇。冷泉天皇の皇子。在位二年で出家した。和歌を好み、『拾遺和歌集』の撰集に関わったとされる。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1848番
歌体
短歌
状況
詞書「津の國におはして、汀の葦を見給ひて」(摂津国においでになって、水際の葦を御覧になって)。

修辞

掛詞
「ながら」「よ」。
三句切れ
三句切れ。

解説

花山院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、340頁(コマ180)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日