古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1847番

暮るゝ間も

式子内親王(しょくしないしんのう)

日が暮れる間も待てる世だろうか。あだし野の葉末の露に嵐が立つようだ。

作者
式子内親王
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたににに詞書
  2. 2暮く暮くくるゝるゝるる間ま間ままももも初句
  3. 3待ま待ままつべきつべきつべき世よ世よよかはかはかは二句
  4. 4あだしあだしあだし野の野ののののの三句
  5. 5末すゑ末すゑすえ葉ば葉ばばののの露つゆ露つゆつゆににに四句
  6. 6嵐あらし嵐あらしあらし立た立たたつなりつなりつなり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首の歌に。

日が暮れる間も待てる世だろうか。あだし野の葉末の露に嵐が立つようだ。

意訳

日暮れまでも待てるような世だろうか。あだし野の葉末の露に、今にも嵐が吹きつけようとしている。

語釈・文法注

あだし野
京の葬送の地。「あだし(はかない)」をかける。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1847番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌に」(百首の歌に)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、339頁(コマ179)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日