古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1821番

秋風は

和泉式部(いずみしきぶ)

秋風はすさまじく吹くけれど、葛の葉の裏のように恨んだ顔は見せまいと思う。

作者
和泉式部
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜははは初句
  3. 3すごくすごくすごく吹ふ吹ふふけどもけどもけども二句
  4. 4葛くず葛くずくずののの葉は葉ははののの三句
  5. 5うちみうちみうちみ顏がほ顏がほがおにににははは四句
  6. 6見み見みみえじとぞえじとぞえじとぞ思おも思おもおもふふう結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

秋風はすさまじく吹くけれど、葛の葉の裏のように恨んだ顔は見せまいと思う。

意訳

秋風のように夫の心は冷たく吹くけれど、葛の葉が裏を見せるように恨めしそうな顔は見せまいと思います。

語釈・文法注

すごく
寒々と。
うちみ顏
底本の表記。「うらみ顔」の誤植とみられる。

和歌

作者
和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1821番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

和泉式部の歌。底本は第四句を「うちみ顏には」と刷るが、ふつう「恨み顔には」とする。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、335頁(コマ177)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日