新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1820番
うつろはで
心変わりせずに、しばらく信太の森を見ていなさい。葛の葉を裏返す風が吹き返すこともあるから。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕和泉式部が道貞に忘れられて後、まもなく敦道親王が通っていると聞いて贈った歌。
心変わりせずに、しばらく信太の森を見ていなさい。葛の葉を裏返す風が吹き返すこともあるから。
意訳
心を移さずに、しばらく様子を見ていなさい。葛の葉を裏返す風のように、夫の心が戻ってくることもあるのだから。
語釈・文法注
- 信太の森
- 和泉国の歌枕。道貞の任国にちなむ。
- かへりもぞする
- 帰って来るかもしれない。
和歌
- 作者
- 赤染衛門(あかぞめえもん) 生没年未詳(十世紀後半〜十一世紀半ば)
赤染時用の娘。大江匡衡の妻。藤原道長の妻倫子と上東門院彰子に仕えた。『栄花物語』正編の作者とされる。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1820番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「和泉式部、道貞に忘られて後、程なく敦道親王に通ふと聞きてつかはしける」(和泉式部が道貞に忘れられて後、まもなく敦道親王が通っていると聞いて贈った歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
赤染衛門の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、335頁(コマ177)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日