新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1819番
荒く吹く
荒く吹いた風はどうだったかと、宮城野の小萩の上を、人が尋ねてくれればよいのに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕野分のあった翌朝、幼い子をさえ見舞わなかった人に。
荒く吹いた風はどうだったかと、宮城野の小萩の上を、人が尋ねてくれればよいのに。
意訳
激しく吹いた野分はどうだったかと、宮城野の小萩のような幼い子を、せめて見舞ってくれればよいのに。
語釈・文法注
- 宮城野の小萩
- 幼い子のたとえ。「宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ」(『源氏物語』桐壺)をふまえる。
和歌
- 作者
- 赤染衛門(あかぞめえもん) 生没年未詳(十世紀後半〜十一世紀半ば)
赤染時用の娘。大江匡衡の妻。藤原道長の妻倫子と上東門院彰子に仕えた。『栄花物語』正編の作者とされる。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1819番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「野分したるあしたに、幼き人をだに訪はざりける人に」(野分のあった翌朝、幼い子をさえ見舞わなかった人に)。
解説
赤染衛門の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、334〜335頁(コマ177)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日