新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1816番
さゝがにの
蜘蛛の糸がかかっているような、このようにはかない身の程を思うと、夢の心地がする。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕述懐百首の歌を詠みました時に。
蜘蛛の糸がかかっているような、このようにはかない身の程を思うと、夢の心地がする。
意訳
蜘蛛の糸にかかっているような頼りないわが身のありさまを思うと、夢を見ているような気がする。
語釈・文法注
- ささがにの
- 蜘蛛。「いと」にかかる枕詞。
- いとかかりける
- 「糸かかる」と「いとかかる(たいへんこのような)」を掛ける。
和歌
- 作者
- 源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1816番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「述懷百首の歌よみ侍りけるに」(述懐百首の歌を詠みました時に)。
修辞
- 枕詞
- 「ささがにの」。
- 掛詞
- 「いと」。
解説
俊頼の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、334頁(コマ177)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日