古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1815番

昔だに

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

昔でさえ昔と思った親が、なお恋しいのがはかないことだ。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、懷舊くわいきう懷舊くわいきうかいきゅうののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2昔むかし昔むかしむかしだにだにだに初句
  3. 3むかしとむかしとむかしと思おも思おもおもひしひしいし二句
  4. 4垂乳根たらちね垂乳根たらちねたらちねののの三句
  5. 5猶な猶ななほほお戀こ戀ここひしきぞひしきぞいしきぞ四句
  6. 6はかなかりけるはかなかりけるはかなかりける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首の歌を詠みました時に、懐旧の歌。

昔でさえ昔と思った親が、なお恋しいのがはかないことだ。

意訳

若い頃でさえ遠い昔の人と思っていた親が、年老いた今もなお恋しいのは、むなしいことだ。

語釈・文法注

たらちね
親。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1815番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌よみ侍りけるに、懷舊の歌」(百首の歌を詠みました時に、懐旧の歌)。

解説

俊成の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、334頁(コマ177)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日