古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1814番

位山

源通親(みなもとのみちちか)

位山を先祖の跡を尋ねて登ったけれど、子を思う道にはやはり迷ってしまう。

作者
土御門内大臣(源通親)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2位くらゐ位くらゐくらい山やま山やまやま初句
  3. 3跡あと跡あとあとをををたづねてたづねてたずねて二句
  4. 4のののほれどもほれどもぼれども三句
  5. 5子こ子ここををを思おも思おもおもふふう道みち道みちみちににに四句
  6. 6猶な猶ななほほお迷まよ迷まよまよひぬるひぬるいぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首の歌を差し上げた時。

位山を先祖の跡を尋ねて登ったけれど、子を思う道にはやはり迷ってしまう。

意訳

先祖の跡をたどって高い位にのぼったけれど、子を思う親心の道には、やはり迷ってしまう。

語釈・文法注

位山
飛騨国の山。官位をたとえる。
子を思ふ道
「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」(『後撰集』藤原兼輔)をふまえる。

和歌

作者
源通親(みなもとのみちちか) 1149–1202
村上源氏。内大臣に至った。後鳥羽院の外戚として権勢をふるい、通具・通光の父。和歌所の寄人を務めた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1814番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首の歌を差し上げた時)。

修辞

字余り
第四句。

解説

通親の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、333〜334頁(コマ176)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日