古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1805番

竹の葉に

宮内卿(くないきょう)

竹の葉に風が吹き弱る夕暮れよ。もののあわれは秋に限らない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
宮内卿
  1. 1竹たけ竹たけたけののの葉は葉ははににに初句
  2. 2風かぜ風かぜかぜ吹ふ吹ふふきよわるきよわるきよわる二句
  3. 3夕ゆふ夕ゆふゆうぐれよぐれよぐれよ三句
  4. 4物もの物ものもののあはれのあはれのあわれははは四句
  5. 5秋あき秋あきあきとしもなしとしもなしとしもなし結句

引用の仕方

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現代語訳

竹の葉に風が吹き弱る夕暮れよ。もののあわれは秋に限らない。

意訳

竹の葉に吹く風がしだいに弱まっていく夕暮れ。もののあわれは秋だけのものではないのだ。

語釈・文法注

秋としもなし
秋と限ったものでもない。

和歌

作者
宮内卿(くないきょう) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
源師光の娘。後鳥羽院に仕えた女房で、若くして歌才を認められ、千五百番歌合などで活躍したが、二十歳前後で亡くなったと伝えられる。「若草の宮内卿」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1805番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

宮内卿の歌。底本は第三句を「夕ぐれよ」とするが、「夕ぐれの」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、332頁(コマ176)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日