古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1803番

嵐ふく

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

嵐の吹く峰の紅葉が日ごとにもろくなるように、もろくなっていくわが涙だなあ。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1述懷じゆつくわい述懷じゆつくわいじゅっかい百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき、、、紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじををを詞書
  2. 2嵐あらし嵐あらしあらしふくふくふく初句
  3. 3峯みね峯みねみねののの紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじののの二句
  4. 4日ひ日ひひにそへてにそへてにそえて三句
  5. 5もろくなりゆくもろくなりゆくもろくなりゆく四句
  6. 6わがわがわが涙なみだ涙なみだなみだかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕述懐百首の歌を詠みました時、紅葉を。

嵐の吹く峰の紅葉が日ごとにもろくなるように、もろくなっていくわが涙だなあ。

意訳

嵐の吹く峰の紅葉が日を追って散りやすくなるように、年とともに私の涙もこぼれやすくなっていく。

語釈・文法注

日にそへて
日がたつにつれて。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1803番
歌体
短歌
状況
詞書「述懷百首の歌よみ侍りける時、紅葉を」(述懐百首の歌を詠みました時、紅葉を)。

修辞

序詞
初句〜第二句。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、332頁(コマ176)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日