新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1801番
ながめつゝ
ぼんやり眺めながら私の思うことは、一日じゅう、軒の雫のように絶える夜もない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕秋雨を。
ぼんやり眺めながら私の思うことは、一日じゅう、軒の雫のように絶える夜もない。
意訳
長雨を眺めながらもの思いにふけっていると、思いは軒の雫のように一日じゅう、夜になっても絶えることがない。
語釈・文法注
- ながめ
- 「眺め」と「長雨」を掛ける。
- ひぐらし
- 一日じゅう。
和歌
- 作者
- 具平親王(ともひらしんのう) 964–1009
村上天皇の皇子。中務卿を務めた。博学で詩歌にすぐれ、後中書王と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1801番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「秋雨を」(秋雨を)。
修辞
- 掛詞
- 「ながめ」に「眺め」と「長雨」。
解説
具平親王の歌。底本は結句を「絕ゆるよもなし」とするが、「たゆる間もなし」とする本もある。底本はこの歌の後に、流布本だけにある大中臣能宣朝臣の「水莖の中にのこれる瀧の聲いとしも寒き秋の聲かな」(題しらず)を刷る。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、331頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日