古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1800番

秋の夜の

村上天皇(むらかみてんのう)

秋の夜の明け方のこおろぎを、人づてでなく直接聞けばよかったのに。

作者
天曆御歌(村上天皇)
  1. 1秋夜聞蛬しうやにきりぎりすをきく秋夜聞蛬しうやにきりぎりすをきくしゅうやにきりぎりすをきくといふといふという題だい題だいだいをををよめとよめとよめと人々ひとびと人々ひとびとひとびとににに仰おほ仰おほおおせられてせられてせられて、、、大殿おほとの大殿おほとのおおとのごもりけるあしたにごもりけるあしたにごもりけるあしたに、、、其その其そのその歌うた歌うたうたををを御覽ごらん御覽ごらんごらんじてじてじて詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよののの初句
  3. 3曉あかつき曉あかつきあかつき方がた方がたがたののの二句
  4. 4きり〴〵すきり〴〵すきりぎりす三句
  5. 5人傳ひとづて人傳ひとづてひとづてならでならでならで四句
  6. 6きかましものきかましものきかましものををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「秋夜聞蛬」という題を詠めと人々に仰せになって、お休みになった翌朝、その歌を御覧になって。

秋の夜の明け方のこおろぎを、人づてでなく直接聞けばよかったのに。

意訳

秋の夜明けに鳴くこおろぎの声を、人の歌で知るのではなく、自分の耳で聞けばよかった。

語釈・文法注

きりぎりす
今のコオロギ。

和歌

作者
村上天皇(むらかみてんのう) 926–967
第六十二代天皇。その治世は「天暦の治」とたたえられた。宮中に和歌所を置いて『後撰和歌集』を撰ばせ、天徳四年(960)の内裏歌合を催した。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1800番
歌体
短歌
状況
詞書「秋夜聞蛬といふ題をよめと人々に仰せられて、大殿ごもりけるあしたに、其歌を御覽じて」(「秋夜聞蛬」という題を詠めと人々に仰せになって、お休みになった翌朝、その歌を御覧になって)。

解説

村上天皇の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、331頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日