新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1799番
たちながら
立ったままでも着て見せてください、小忌衣を。名残尽きない昔の忘れ形見として。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕後冷泉院の御代、大嘗会に日蔭の組紐を作って実基朝臣のもとに贈るというので、先帝の御代を思い出して、添えて言い送った歌。
立ったままでも着て見せてください、小忌衣を。名残尽きない昔の忘れ形見として。
意訳
ほんの少しの間でも、この小忌衣を着て見せてください。名残の尽きない先帝の御代の形見として。
語釈・文法注
- 日かげの組緒
- 日蔭の鬘に用いる組紐。
- 小忌衣
- 神事に着る白い衣。
和歌
- 作者
- 加賀左衛門(かがのさえもん) 生没年未詳(十一世紀)
丹波泰親の娘とされる。藤原頼通の妻隆姫に仕えた女房。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1799番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「後冷泉院の御時、大嘗會に、日かげの組緒して、實基朝臣の許につかはすとて、先帝の御時思ひ出でて、添へていひつかはしける」(後冷泉院の御代、大嘗会に日蔭の組紐を作って実基朝臣のもとに贈るというので、先帝の御代を思い出して、添えて言い送った歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
- 倒置
- 倒置。
解説
加賀左衛門の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、331頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日