古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1796番

みな人の

徽子女王(斎宮女御)(きしじょおう)

みな人が背き果ててしまった世の中に、古びた布留の社のような身をどうしよう。

作者
女御徽子女王(徽子女王(斎宮女御))
  1. 1双紙さうし双紙さうしそうしににに蘆手あしで蘆手あしであしで長歌ながうた長歌ながうたながうたなどかきてなどかきてなどかきて、、、奧おく奧おくおくににに詞書
  2. 2みなみなみな人ひと人ひとひとののの初句
  3. 3背そむ背そむそむききき果は果ははてぬるてぬるてぬる二句
  4. 4世よ世よよののの中なか中なかなかににに三句
  5. 5ふるのふるのふるの社やしろ社やしろやしろののの四句
  6. 6身み身みみをををいかにせむいかにせむいかにせむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕冊子に葦手で長歌などを書いて、奥に。

みな人が背き果ててしまった世の中に、古びた布留の社のような身をどうしよう。

意訳

人々がみな出家してしまった世の中に、古びた布留の社のように取り残された身をどうしたらよいのだろう。

語釈・文法注

蘆手
葦などの絵に文字を散らし書きする書き方。
ふる
「古る」と「布留」を掛ける。

和歌

作者
徽子女王(斎宮女御)(きしじょおう) 929–985
醍醐天皇の皇子重明親王の娘。伊勢の斎宮を務めたのち、村上天皇の女御となり、斎宮女御と呼ばれた。琴と和歌にすぐれた。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1796番
歌体
短歌
状況
詞書「双紙に蘆手長歌などかきて、奧に」(冊子に葦手で長歌などを書いて、奥に)。

修辞

掛詞
「ふる」に「古る(経る)」と「布留」。

解説

徽子女王の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、330頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日