新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1795番
なにとなく
なんとなく聞くと涙がこぼれる。苔の袂に通う松風を。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
なんとなく聞くと涙がこぼれる。苔の袂に通う松風を。
意訳
苔の衣を着た私の袖に吹き通う松風を聞いていると、なんとなく涙がこぼれてくる。
語釈・文法注
- 苔の袂
- 僧衣の袖。
和歌
- 作者
- 宜秋門院丹後(ぎしゅうもんいんのたんご) 生没年未詳(十二世紀後半〜十三世紀前半)
源頼行の娘。九条兼実の娘で後鳥羽院の中宮となった宜秋門院任子に仕えた女房歌人。「異浦の丹後」と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1795番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「春日の社の歌合に、松風といふ事を」(春日の社の歌合で、松風ということを)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
丹後の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、330頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日