新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1794番
春日山
春日山の谷の埋もれ木が朽ちてしまっても、君に告げておくれ、峰の松風よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕春日の社の歌合で、松風ということを。
春日山の谷の埋もれ木が朽ちてしまっても、君に告げておくれ、峰の松風よ。
意訳
春日山の谷に埋もれた木のように私が朽ち果てても、峰を吹く松風よ、わが君にこのことを伝えておくれ。
語釈・文法注
- 埋木
- 土に埋もれた木。世に出ない身のたとえ。
- 告げこせ
- 告げてくれ。
和歌
- 作者
- 藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1794番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「春日の社の歌合に、松風といふ事を」(春日の社の歌合で、松風ということを)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
家隆の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、330頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日