古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1793番

うきながら

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

つらいながらも長く世を過ごしてきた。哀れみをかけてくださったのか、住吉の松は。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1うきながらうきながらうきながら初句
  2. 2久ひさ久ひさひさしくぞしくぞしくぞ世よ世よよををを二句
  3. 3過す過すすぎにけるぎにけるぎにける三句
  4. 4あはれやかけしあはれやかけしあわれやかけし四句
  5. 5住吉すみよし住吉すみよしすみよしののの松まつ松まつまつ結句

引用の仕方

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現代語訳

つらいながらも長く世を過ごしてきた。哀れみをかけてくださったのか、住吉の松は。

意訳

つらい身ながら長く生きてきた。住吉の神が松のように長い命を授けて、哀れんでくださったのだろうか。

語釈・文法注

住吉の松
住吉神社の松。長寿の象徴。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1793番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、330頁(コマ175)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日