新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1792番
數ならで
数にも入らず世に住む、住吉の江の澪標のように、いつを待つというあてもない身なのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
数にも入らず世に住む、住吉の江の澪標のように、いつを待つというあてもない身なのだった。
意訳
取るに足りない身で世に住む私は、住の江の澪標のように立ち尽くして、いつを待つという当てもないのだった。
語釈・文法注
- すみの江
- 「住み」と「住の江」を掛ける。
- 澪標
- 水路の目印の杭。「身を尽くし」をかける。
- まつ
- 「待つ」と住の江の「松」をかける。
和歌
- 作者
- 源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1792番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「すみ」「みをつくし」「まつ」。
解説
俊頼の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、329頁(コマ174)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日