古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1791番

千歲ふる

性空(しょうくう)

千年を経る松さえ焼けくすぶる世の中で、今日が最後とも知らずに日を送る私だなあ。

作者
性空上人(性空)
  1. 1松まつ松まつまつののの木こ木ここののの燒や燒ややけたるけたるけたるををを見み見みみててて詞書
  2. 2千歲ちとせ千歲ちとせちとせふるふるふる初句
  3. 3松まつ松まつまつだにくゆるだにくゆるだにくゆる二句
  4. 4世よ世よよののの中なか中なかなかににに三句
  5. 5今日けふ今日けふきょうともともとも知し知ししらでらでらで四句
  6. 6送おく送おくおくるわれかなるわれかなるわれかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕松の木の焼けたのを見て。

千年を経る松さえ焼けくすぶる世の中で、今日が最後とも知らずに日を送る私だなあ。

意訳

千年も生きるという松さえ焼けて燻る無常な世に、今日が最期かもしれないとも知らずに日を送っている私よ。

語釈・文法注

くゆる
くすぶる。

和歌

作者
性空(しょうくう) ?–1007
平安中期の天台宗の僧。播磨国の書写山に円教寺を開いた。和泉式部との贈答で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1791番
歌体
短歌
状況
詞書「松の木の燒けたるを見て」(松の木の焼けたのを見て)。

解説

性空の歌。底本は第二句を「松だにくゆる」、結句を「送るわれかな」とするが、「松だにくつる」「たてるわれかな」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、329頁(コマ174)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日