古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1764番

惜しむとも

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

惜しんでも、涙に月も、自分の心から慣れた袖に、秋を恨んで。

詞書
「和歌所にて、述懷の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1惜を惜をおしむともしむともしむとも初句
  2. 2淚なみだ淚なみだなみだにつきもにつきもにつきも二句
  3. 3心こころ心こころこころからからから三句
  4. 4なれぬるなれぬるなれぬる袖そで袖そでそでににに四句
  5. 5秋あき秋あきあきををを恨うら恨うらうらみてみてみて結句

引用の仕方

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現代語訳

惜しんでも、涙に月も、自分の心から慣れた袖に、秋を恨んで。

意訳

去る秋を惜しんでも、涙にうつる月さえも自分の心から袖になじんでしまい、ただ秋を恨むばかりだ。

語釈・文法注

心から
自分の心のせいで。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1764番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所にて、述懷の心を」(和歌所で、述懐の心を)。

解説

俊成女の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、324頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日