古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1765番

浮き沈み

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

浮き沈みする来世はさてもどうなのかと心に問うて、答えかねてしまった。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2浮う浮ううききき沈しづ沈しづしずみみみ初句
  3. 3來こ來ここむむむ世よ世よよはははさてもさてもさても二句
  4. 4いかにぞといかにぞといかにぞと三句
  5. 5心こころ心こころこころににに問と問ととひてひていて四句
  6. 6答こた答こたこたへかねぬるへかねぬるえかねぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で。

浮き沈みする来世はさてもどうなのかと心に問うて、答えかねてしまった。

意訳

来世でわが身が浮かぶのか沈むのか、どうなのだろうと自分の心に問いかけてみたが、答えが出せなかった。

語釈・文法注

浮き沈み
極楽に浮かぶか、地獄に沈むか。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1765番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で)。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、324〜325頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日