古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1761番

和歌の浦や

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

和歌の浦よ、沖の潮の流れの合う所に浮かび出る、ああわが身の寄る辺を知らせておくれ。

詞書
「和歌所にて、述懷の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1和歌わか和歌わかわかののの浦うら浦うらうらややや初句
  2. 2沖おき沖おきおきつつつ潮合しほあひ潮合しほあひしおあいににに二句
  3. 3浮うか浮うかうかびびび出い出いいづるづるずる三句
  4. 4あはれあはれあわれ我わ我わわががが身み身みみののの四句
  5. 5よるべよるべよるべ知し知ししらせよらせよらせよ結句

引用の仕方

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現代語訳

和歌の浦よ、沖の潮の流れの合う所に浮かび出る、ああわが身の寄る辺を知らせておくれ。

意訳

和歌の浦の沖の潮の合う所に浮かび出るように、歌の道で世に出たい。ああ、この身の寄る所を教えておくれ。

語釈・文法注

和歌の浦
紀伊国の歌枕。歌の道をたとえる。
潮合
潮流の合う所。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1761番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所にて、述懷の心を」(和歌所で、述懐の心を)。

修辞

字余り
第二句・第三句。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、324頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日