古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1759番

君が代に

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

わが君の御代に会わなかったら、何のために命を長くとまで惜しもうか、この身を。

詞書
「和歌所にて、述懷の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
定家朝臣(藤原定家)
  1. 1君きみ君きみきみががが代よ代よよににに初句
  2. 2あはずばあはずばあわずば何なに何なになにををを二句
  3. 3玉たま玉たまたまののの緒を緒をおののの三句
  4. 4長なが長ながながくとまでくとまでくとまでははは四句
  5. 5惜を惜をおしまれじしまれじしまれじ身み身みみををを結句

引用の仕方

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現代語訳

わが君の御代に会わなかったら、何のために命を長くとまで惜しもうか、この身を。

意訳

このすばらしい御代に出会えなかったら、命を長くとまで惜しみはしなかっただろう、この身を。

語釈・文法注

玉の緒の
「長く」にかかる枕詞。玉の緒は命の意もある。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1759番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所にて、述懷の心を」(和歌所で、述懐の心を)。

修辞

枕詞
「玉の緒の」。
倒置
倒置。

解説

定家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、324頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日