古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1758番

袖におく

源通具(みなもとのみちとも)

袖に置く露をただの露と忍んでいるけれど、慣れ親しんだ月は涙の色を知っているだろうか。

詞書
「和歌所にて、述懷の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
右衞門督通具(源通具)
  1. 1袖そで袖そでそでにおくにおくにおく初句
  2. 2露つゆ露つゆつゆをばをばをば露つゆ露つゆつゆととと二句
  3. 3忍しの忍しのしのべどもべどもべども三句
  4. 4なれなれなれ行ゆ行ゆゆくくく月つき月つきつきややや四句
  5. 5色いろ色いろいろをををしるらむしるらむしるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

袖に置く露をただの露と忍んでいるけれど、慣れ親しんだ月は涙の色を知っているだろうか。

意訳

袖に置くのはただの露だと言って涙を隠しているけれど、毎夜なれ親しんでいる月は、その涙の色に気づいているだろう。

語釈・文法注

なれ行く
なれ親しんでいく。

和歌

作者
源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1758番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所にて、述懷の心を」(和歌所で、述懐の心を)。

解説

通具の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、324頁(コマ172)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日