古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1743番

憂しといひて

清原元輔(きよはらのもとすけ)

つらいと言いながら世をひたすらに背かないので、もののあわれを知らない身となるのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
淸原元輔(清原元輔)
  1. 1憂う憂ううしといひてしといひてしといいて初句
  2. 2世よ世よよををを一向ひたすら一向ひたすらひたすらににに二句
  3. 3背そむ背そむそむかねばかねばかねば三句
  4. 4物思ものおも物思ものおもものおもひひい知し知ししらぬらぬらぬ四句
  5. 5身み身みみとやなりなむとやなりなむとやなりなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

つらいと言いながら世をひたすらに背かないので、もののあわれを知らない身となるのだろうか。

意訳

つらいと言いながら思い切って出家もしないでいるので、ものの道理を知らない身と思われるのだろうか。

語釈・文法注

ひたすらに
いちずに。

和歌

作者
清原元輔(きよはらのもとすけ) 908–990
清原深養父の孫で、清少納言の父。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集と『万葉集』の訓読にあたった。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1743番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

元輔の歌。底本は第二句を「世を一向に」とするが、「世をひたふるに」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、321頁(コマ170)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日