古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1744番

背けども

読人しらず(よみびとしらず)

世を背いても天の下を離れられないので、どこにいても降る涙なのだった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1背そむ背そむそむけどもけどもけども初句
  2. 2あめのあめのあめの下した下したしたをををししし二句
  3. 3離はな離はなはなれねばれねばれねば三句
  4. 4いづくにもふるいづくにもふるいずくにもふる四句
  5. 5淚なみだ淚なみだなみだなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

世を背いても天の下を離れられないので、どこにいても降る涙なのだった。

意訳

出家しても、この天の下からは逃れられないので、どこにいても雨のように涙が降るのだった。

語釈・文法注

あめ
「天」と「雨」を掛ける。
ふる
「降る」と「経る」を掛ける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1744番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「あめ」に「天」と「雨」、「ふる」に「降る」と「経る」。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、321頁(コマ170)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日