新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1733番
秋風の
秋風が音を立てなかったら、白露が軒の忍ぶ草にかかるだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕返歌。
秋風が音を立てなかったら、白露が軒の忍ぶ草にかかるだろうか。
意訳
あなたが秋風のように便りをくださらなかったら、私の見舞いの言葉が白露のように軒の忍ぶ草にかかることもなかったでしょう。
語釈・文法注
- 音せざりせば
- 音を立てなかったら。便りをしなかったら。
- かからましやは
- かかっただろうか、いやかからなかった。
和歌
- 作者
- 源経信(みなもとのつねのぶ) 1016–1097
源道方の子で、源俊頼の父。大納言に至り、大宰権帥として任地で没した。和歌・漢詩・管絃の三つにすぐれ、「三船の才」とたたえられた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1733番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「かへし」(返歌)。
修辞
- 縁語
- 「白露」「しのぶ」「かかる」。
解説
経信の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、319頁(コマ169)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日