新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1734番
忍ぶ草
忍ぶ草にはどんな露が置いたのだろう。今朝は根もすっかり現れてしまった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕ある所に通っていましたのを、朝光大将と鉢合わせして、一晩じゅう語り合って帰って、翌日。
忍ぶ草にはどんな露が置いたのだろう。今朝は根もすっかり現れてしまった。
意訳
こっそり通っていた所でどんな露が置いたのか。今朝は忍ぶ草の根まで見えるように、隠していたことがすっかり知れてしまった。
語釈・文法注
- ね
- 「根」と「寝」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原済時(ふじわらのなりとき) 941–995
藤原師尹の子。大納言・右大将に至った。娘の娍子は三条天皇の皇后。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1734番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「ある所に通ひ侍りけるを、朝光大將見かはして、夜一夜物語りして歸りて、又の日」(ある所に通っていましたのを、朝光大将と鉢合わせして、一晩じゅう語り合って帰って、翌日)。
修辞
- 掛詞
- 「ね」に「根」と「寝」。
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
済時の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、319〜320頁(コマ169)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日