新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1729番
言の葉の
言葉の中を泣く泣く尋ねると、昔の人に会えたことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕歌を差し出せと仰せられたので、父忠岑の歌などを書き集めて差し上げた奥に書きつけた歌。
言葉の中を泣く泣く尋ねると、昔の人に会えたことだ。
意訳
父の遺した歌を泣きながらたどっていくと、亡き父にもう一度会えたような気がしました。
語釈・文法注
- なかをなく
- 「中を」と「泣く泣く」を掛ける。
- 昔の人
- 亡き父忠岑。
和歌
- 作者
- 壬生忠見(みぶのただみ) 生没年未詳(十世紀中ごろ)
壬生忠岑の子。天徳四年(960)の内裏歌合で平兼盛と競って敗れ、それを嘆いて病死したという逸話がある。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1729番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「歌奉れと仰せられければ、忠岑がなど書きあつめて奉りける奧に書きつけゝる」(歌を差し出せと仰せられたので、父忠岑の歌などを書き集めて差し上げた奥に書きつけた歌)。
解説
忠見の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、318〜319頁(コマ169)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日