古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1725番

大淀の

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

大淀の浦で刈って干す海松布さえ、霞に絶えて帰って行く雁よ。

作者
藤原定家朝臣(藤原定家)
  1. 1最勝四天王院さいしようしてんわうゐん最勝四天王院さいしようしてんわうゐんさいしょうしてんのういんののの障子しやうじ障子しやうじしょうじににに、、、大淀おほよど大淀おほよどおおよどかきたるかきたるかきたる所ところ所ところところ詞書
  2. 2大淀おほよど大淀おほよどおおよどののの初句
  3. 3浦うら浦うらうらにかりほすにかりほすにかりほす二句
  4. 4海松みるめ海松みるめみるめだにだにだに三句
  5. 5霞かすみ霞かすみかすみにたえてにたえてにたえて四句
  6. 6歸かへ歸かへかえるるる雁かり雁かりかりがねがねがね結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕最勝四天王院の障子に、大淀が描いてある所。

大淀の浦で刈って干す海松布さえ、霞に絶えて帰って行く雁よ。

意訳

大淀の浦で刈って干す海松布さえ霞にさえぎられて見えないので、見る目もなくて帰って行く雁よ。

語釈・文法注

みるめ
「海松布」と「見る目」を掛ける。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1725番
歌体
短歌
状況
詞書「最勝四天王院の障子に、大淀かきたる所」(最勝四天王院の障子に、大淀が描いてある所)。

修辞

掛詞
「みるめ」に「海松布」と「見る目」。
体言止め
体言止め。

解説

定家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、317頁(コマ168)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日