古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1718番

都より

村上天皇(むらかみてんのう)

都から雲が幾重にも立つ奥山の横川の水は、澄んで住みよいのだろう。

作者
天曆御歌(村上天皇)
  1. 1少將高光せうしやうたかみつ少將高光せうしやうたかみつしょうしょうたかみつ、、、橫川よかは橫川よかはよかわにのぼりてにのぼりてにのぼりて、、、かしらおろしかしらおろしかしらおろし侍はべ侍はべはべりにけるりにけるりにけるををを聞き聞ききかせかせかせ給たま給たまたまひてつかはしけるひてつかはしけるいてつかわしける詞書
  2. 2都みやこ都みやこみやこよりよりより初句
  3. 3雲くも雲くもくもののの八重やへ八重やへやえ立た立たたつつつ二句
  4. 4奥山おくやま奥山おくやまおくやまののの三句
  5. 5橫川よかは橫川よかはよかわののの水みづ水みづみずははは四句
  6. 6すみよかるらむすみよかるらむすみよかるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕少将高光が横川に登って出家したのをお聞きになって贈られた歌。

都から雲が幾重にも立つ奥山の横川の水は、澄んで住みよいのだろう。

意訳

都から幾重もの雲に隔てられた奥山の横川の水は澄んでいて、さぞ住みよいのだろうね。

語釈・文法注

横川
比叡山の三塔の一つ。
すみよかる
「澄み」と「住み」を掛ける。

和歌

作者
村上天皇(むらかみてんのう) 926–967
第六十二代天皇。その治世は「天暦の治」とたたえられた。宮中に和歌所を置いて『後撰和歌集』を撰ばせ、天徳四年(960)の内裏歌合を催した。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1718番
歌体
短歌
状況
詞書「少將高光、橫川にのぼりて、かしらおろし侍りにけるを聞かせ給ひてつかはしける」(少将高光が横川に登って出家したのをお聞きになって贈られた歌)。

修辞

掛詞
「すみ」に「澄み」と「住み」。

解説

村上天皇の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、316頁(コマ168)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日