古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1716番

潮の間に

和泉式部(いずみしきぶ)

潮の引いた間に四方の浦々を尋ねたけれど、今はわが身の言うかいもない。

作者
和泉式部
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2潮しほ潮しほしおののの間ま間ままににに初句
  3. 3四方よも四方よもよもののの浦々うらうら浦々うらうらうらうら二句
  4. 4尋たづ尋たづたずぬれどぬれどぬれど三句
  5. 5今いま今いまいまははは我わ我わわががが身み身みみののの四句
  6. 6いふかひもなしいふかひもなしいうかいもなし結句

引用の仕方

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現代語訳

潮の引いた間に四方の浦々を尋ねたけれど、今はわが身の言うかいもない。

意訳

潮が引いた間に浦々を探して歩いても貝がないように、今の私の身は、何を言ってもかいがない。

語釈・文法注

いふかひ
「言ふかひ」と「貝」を掛ける。

和歌

作者
和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1716番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「かひ」に「甲斐」と「貝」。
縁語
「潮」「浦」「貝」。

解説

和泉式部の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、315頁(コマ167)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日