新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1710番
足曳の
山の下を流れる水に影を見ると、眉が真っ白になって、私は老いてしまったのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕山の水を手ですくって詠みました歌。
山の下を流れる水に影を見ると、眉が真っ白になって、私は老いてしまったのだった。
意訳
山の麓の水をすくおうとして水面に映った自分の顔を見ると、眉まで真っ白になっていて、すっかり年老いたことを知った。
語釈・文法注
- あしびきの
- 「山」にかかる枕詞。
- 白妙に
- 真っ白に。
和歌
- 作者
- 能因法師(のういんほうし) 988–1050?
俗名は橘永愷(ながやす)。若くして出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。歌枕を集めた『能因歌枕』を著した。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1710番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「山水をむすびてよみ侍りける」(山の水を手ですくって詠みました歌)。
修辞
- 枕詞
- 「あしびきの」。
解説
能因の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、314頁(コマ167)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日