新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1709番
老いにける
老いてしまった渚の松の深緑よ。水に沈んでいるその影を、他人事として見ようか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕渚の松ということを詠みました歌。
老いてしまった渚の松の深緑よ。水に沈んでいるその影を、他人事として見ようか。
意訳
年を経た渚の松の深い緑が水に影を沈めている。沈んだままの私には、とても他人事とは思えない。
語釈・文法注
- しづめる影
- 水に映る影。沈淪する身を重ねる。
- よそにやは見る
- よそごととして見ようか、いや見ない。
和歌
- 作者
- 源順(みなもとのしたごう) 911–983
源挙の子。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』を撰び、『和名類聚抄』を編んだ。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1709番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「渚の松といふことをよみ侍りける」(渚の松ということを詠みました歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
順の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、314頁(コマ167)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日