古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1711番

なれ見てし

藤原道長(ふじわらのみちなが)

見なれていた花やかな袂を裏返して、法衣に裁ち替えたことだ。

作者
法成寺入道前攝政太政大臣(藤原道長)
  1. 1尼あま尼あまあまになりぬとになりぬとになりぬと聞き聞きききけるきけるきける人ひと人ひとひとににに裝束さうぞく裝束さうぞくしょうぞくつかはすとてつかはすとてつかわすとて詞書
  2. 2なれなれなれ見み見みみてしてしてし初句
  3. 3花はな花はなはなののの袂たもと袂たもとたもとををを二句
  4. 4うちうちうち返かへ返かへかえししし三句
  5. 5法のり法のりのりののの衣ころも衣ころもころもををを四句
  6. 6立た立たたちぞかへつるちぞかへつるちぞかえつる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕尼になったと聞いた人に装束を贈るというので。

見なれていた花やかな袂を裏返して、法衣に裁ち替えたことだ。

意訳

いつも見なれていたあなたの華やかな袖を裏返し、法の衣に仕立て替えたのですね。

語釈・文法注

花の袂
華やかな衣の袖。
法の衣
法衣。
たち
「裁ち」と「立ち」を掛ける。

和歌

作者
藤原道長(ふじわらのみちなが) 966–1027
藤原兼家の子。娘たちを后に立てて摂政・太政大臣となり、摂関政治の全盛を築いた。法成寺を建て、法成寺入道と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1711番
歌体
短歌
状況
詞書「尼になりぬと聞きける人に裝束つかはすとて」(尼になったと聞いた人に装束を贈るというので)。

修辞

縁語
「袂」「うち返し」「衣」「たち」。

解説

道長の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、314頁(コマ167)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日