古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1049番

難波潟

伊勢(いせ)

難波潟の短い蘆の節と節の間ほどの短い間も、会わないでこの世を過ごせというのか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
伊勢
  1. 1難波潟なにはがた難波潟なにはがたなにわがた初句
  2. 2みじかきみじかきみじかき葦あし葦あしあしののの二句
  3. 3ふしのまもふしのまもふしのまも三句
  4. 4あはでこのあはでこのあわでこの世よ世よよををを四句
  5. 5過す過すすぐしてよとやぐしてよとやぐしてよとや結句

引用の仕方

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現代語訳

難波潟の短い蘆の節と節の間ほどの短い間も、会わないでこの世を過ごせというのか。

意訳

難波潟に生える蘆の、節と節の間ほどのほんの短い間でさえ、あなたに会わずにこの一生を過ごせとおっしゃるのですか。

語釈・文法注

ふしのま
節と節の間。短い時間。
よ
「世」と蘆の「節(よ)」を掛ける。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1049番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「難波潟みじかき葦の」が「ふしのま」を導く。
掛詞
「よ」に「世」と「節」。

解説

伊勢の歌で、百人一首19番。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日