古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1048番

みくまのゝ

伊勢(いせ)

熊野の浦から沖へ漕ぐ舟のように、私をよそに隔ててしまったことだ。

作者
伊勢
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2みくまのゝみくまのゝみくまのの初句
  3. 3浦うら浦うらうらよりをちによりをちによりおちに二句
  4. 4漕こ漕ここぐぐぐ舟ふね舟ふねふねののの三句
  5. 5我われ我われわれをばよそにをばよそにをばよそに四句
  6. 6へだてつるかなへだてつるかなへだてつるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

熊野の浦から沖へ漕ぐ舟のように、私をよそに隔ててしまったことだ。

意訳

熊野の浦から遠く沖へ漕ぎ去っていく舟のように、あの人は私を遠ざけて、よそよそしくしてしまった。

語釈・文法注

みくまの
紀伊国の熊野。
をち
遠く。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1048番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「みくまのの浦よりをちに漕ぐ舟の」が「よそにへだて」を導く。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日