古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1034番

玉の緒よ

式子内親王(しょくしないしんのう)

私の命よ、絶えるなら絶えてしまえ。生き長らえたら、忍ぶ心が弱って、思いが表に出てしまうといけないから。

作者
式子内親王
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに、、、忍戀しのぶこひ忍戀しのぶこひしのぶこいををを詞書
  2. 2玉たま玉たまたまののの緒を緒をおよよよ初句
  3. 3絕た絕たたえなばえなばえなば絕た絕たたえねえねえね二句
  4. 4ながらへばながらへばながらえば三句
  5. 5忍しの忍しのしのぶるぶるぶる事こと事ことことののの四句
  6. 6よわりもぞするよわりもぞするよわりもぞする結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌の中で、「忍恋」を。

私の命よ、絶えるなら絶えてしまえ。生き長らえたら、忍ぶ心が弱って、思いが表に出てしまうといけないから。

意訳

私の命よ、絶えるなら絶えてしまえ。このまま生き長らえていたら、恋を忍ぶ心が弱って、人に知られてしまいそうだから。

語釈・文法注

玉の緒
命。
もぞする
〜するといけない。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1034番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌の中に、忍戀を」(百首歌の中で、「忍恋」を)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
縁語
「緒」「絶え」「ながらへ」「よわり」。

解説

式子内親王の代表作で、百人一首89番。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、189頁(コマ104)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日