古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1035番

忘れては

式子内親王(しょくしないしんのう)

つい忘れて、思わずため息が出る夕べだなあ。私だけが知って過ぎていく月日なのに。

詞書
「百首の歌の中に、忍戀を」(前の歌と同じ詞書)
作者
式子内親王
  1. 1忘わす忘わすわすれてれてれてははは初句
  2. 2うちなげかるゝうちなげかるゝうちなげかるる二句
  3. 3夕ゆふべ夕ゆふべゆうべかなかなかな三句
  4. 4我われ我われわれのみのみのみ知し知ししりてりてりて四句
  5. 5すぐるすぐるすぐる月日つきひ月日つきひつきひををを結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

つい忘れて、思わずため息が出る夕べだなあ。私だけが知って過ぎていく月日なのに。

意訳

人に知られずに恋い続けてきた月日。そのことをつい忘れて、夕暮れには思わずため息をついてしまう。

語釈・文法注

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1035番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌の中に、忍戀を」(百首歌の中で、「忍恋」を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、189頁(コマ104)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日