古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 996番

みかの原

藤原兼輔(ふじわらのかねすけ)

みかの原を分けて湧き流れる泉川の「いつみ」ではないが、いつ見たというので、こんなに恋しいのだろう。

作者
中納言兼輔(藤原兼輔)
  1. 1題だい題だいだいしらすしらすしらす詞書
  2. 2みかのみかのみかの原はら原はらはら初句
  3. 3わきてわきてわきて流なが流ながながるゝるゝるる二句
  4. 4いづみいづみいずみ川がは川がはがわ三句
  5. 5いづみきとてかいづみきとてかいずみきとてか四句
  6. 6戀こ戀ここひしかるらむひしかるらむいしかるらむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

みかの原を分けて湧き流れる泉川の「いつみ」ではないが、いつ見たというので、こんなに恋しいのだろう。

意訳

みかの原を分けて流れる泉川。その名のように、いったい「いつ見た」というので、こんなにもあの人が恋しいのだろう。

語釈・文法注

みかの原
山城国の地名。
わきて
「分きて」と「湧きて」を掛ける。

和歌

作者
藤原兼輔(ふじわらのかねすけ) 877–933
藤原利基の子。中納言に至った。賀茂川の堤に邸があったので堤中納言と呼ばれた。紫式部の曽祖父。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・996番
歌体
短歌
状況
詞書「題しらす」。

修辞

序詞
「みかの原わきて流るるいづみ川」が「いつみ」を導く。

解説

兼輔の歌で、百人一首27番。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、182頁(コマ101)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日