古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 995番

むらさきの

醍醐天皇(だいごてんのう)

紫の色に心があるわけではないが、深く人を思い染めたことだ。

作者
延喜御歌(醍醐天皇)
  1. 1中將更衣ちゆうじやうのかうい中將更衣ちゆうじやうのかういちゅうじょうのこういにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2むらさきのむらさきのむらさきの初句
  3. 3色いろ色いろいろににに心こころ心こころこころははは二句
  4. 4あらねどもあらねどもあらねども三句
  5. 5深ふか深ふかふかくぞくぞくぞ人ひと人ひとひとををを四句
  6. 6思おも思おもおもひそめつるひそめつるいそめつる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕中将更衣に贈った歌。

紫の色に心があるわけではないが、深く人を思い染めたことだ。

意訳

私の心が紫の色だというわけではないけれど、紫を濃く染めるように、深くあなたを思いはじめてしまった。

語釈・文法注

おもひそめ
「思ひ初め」と「染め」を掛ける。

和歌

作者
醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・995番
歌体
短歌
状況
詞書「中將更衣につかはしける」(中将更衣に贈った歌)。

修辞

掛詞
「そめ」に「初め」と「染め」。
縁語
「紫」「色」「深く」「染め」。

解説

醍醐天皇の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、181〜182頁(コマ100)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日