新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 989番
見るまゝに
見ているうちに、山風が荒く吹いて時雨れてきたようだ。都も今は夜寒になっているだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕熊野へ参りました時に、旅の心を。
見ているうちに、山風が荒く吹いて時雨れてきたようだ。都も今は夜寒になっているだろう。
意訳
見ているうちに山風が荒くなり、時雨が降ってきたようだ。都でも今ごろは、夜の寒さが身にしみていることだろう。
語釈・文法注
- めり
- 〜のようだ。
和歌
- 作者
- 後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・989番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「熊野へまかり侍りしに、旅の心を」(熊野へ参りました時に、旅の心を)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
後鳥羽院の歌で、巻第十の巻末歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、180頁(コマ100)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日