新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 976番
世の中は
世の中はつらいことが多い。篠原よ、旅にあるので、妻が夢に見える。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕述懐の百首歌を詠みました時に、旅の歌。
世の中はつらいことが多い。篠原よ、旅にあるので、妻が夢に見える。
意訳
世の中はつらいことばかりだ。篠原で旅寝をしていると、旅の身だからだろうか、妻が夢に現れる。
語釈・文法注
- うきふし
- つらいこと。「節」は篠の縁語。
- 篠原
- 近江国の歌枕。
和歌
- 作者
- 藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・976番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「述懷百首の歌よみ侍りけるに、旅の歌」(述懐の百首歌を詠みました時に、旅の歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
- 縁語
- 「ふし」「しげし」「篠原」。
解説
俊成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、178頁(コマ99)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日