古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 975番

道すがら

源頼朝(みなもとのよりとも)

道中ずっと、富士の煙も見分けられなかった。晴れる間もない空の様子で。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
前右大將賴朝(源頼朝)
  1. 1道みち道みちみちすがらすがらすがら初句
  2. 2富士ふじ富士ふじふじののの煙けぶり煙けぶりけぶりももも二句
  3. 3わかざりきわかざりきわかざりき三句
  4. 4晴は晴ははるゝるゝるる間ま間ままもなきもなきもなき四句
  5. 5空そら空そらそらののの氣色けしき氣色けしきけしきににに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

道中ずっと、富士の煙も見分けられなかった。晴れる間もない空の様子で。

意訳

道中ずっと空が曇っていて、富士の煙もそれと見分けることができなかった。晴れ間ひとつない空模様のせいで。

語釈・文法注

和歌

作者
源頼朝(みなもとのよりとも) 1147–1199
源義朝の子。平氏を倒して鎌倉幕府を開き、征夷大将軍となった。右近衛大将に任じられたので右大将と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・975番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

頼朝の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、178頁(コマ99)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日