古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 969番

契らねど

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

約束したわけではないが、一夜は過ぎた。清見潟の浪と別れる、明け方の空よ。

作者
藤原家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき、、、旅たび旅たびたびののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2契ちぎ契ちぎちぎらねどらねどらねど初句
  3. 3一ひと一ひとひと夜よ夜よよははは過す過すすぎぬぎぬぎぬ二句
  4. 4淸見潟きよみがた淸見潟きよみがたきよみがた三句
  5. 5波なみ波なみなみににに別わか別わかわかるゝるゝるる四句
  6. 6あかつきのあかつきのあかつきの空そら空そらそら結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の、旅の歌。

約束したわけではないが、一夜は過ぎた。清見潟の浪と別れる、明け方の空よ。

意訳

約束したわけでもないのに、清見潟で一夜を明かしてしまった。浪と別れて旅立つ明け方の空よ。

語釈・文法注

清見潟
駿河国の歌枕。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・969番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時、旅の歌」(百首歌を献上した時の、旅の歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。底本は結句を「あかつきの空」とするが、「あかつきの雲」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、177頁(コマ98)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日