古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 961番

ふしわびぬ

藤原有家(ふじわらのありいえ)

寝あぐねてしまった。篠の小笹を刈った仮の枕で。はかない露よ、たった一夜のために。

作者
有家朝臣(藤原有家)
  1. 1旅たび旅たびたびののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2ふしわびぬふしわびぬふしわびぬ初句
  3. 3篠しの篠しのしのののの小笹をざさ小笹をざさおざさののの二句
  4. 4かりかりかり枕まくら枕まくらまくら三句
  5. 5はははかなのかなのかなの露つゆ露つゆつゆややや四句
  6. 6一ひと一ひとひとよばかりによばかりによばかりに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕旅の心を詠んだ歌。

寝あぐねてしまった。篠の小笹を刈った仮の枕で。はかない露よ、たった一夜のために。

意訳

篠の小笹を刈って仮の枕にしたが、寝つかれない。たった一夜の仮寝なのに、はかない露がこれほど置くとは。

語釈・文法注

かり
「刈り」と「仮」を掛ける。
一よ
「一夜」と竹の「一節」を掛ける。

和歌

作者
藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・961番
歌体
短歌
状況
詞書「旅の心を」(旅の心を詠んだ歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
掛詞
「かり」に「刈り」と「仮」、「よ」に「夜」と「節」。

解説

有家の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、175頁(コマ97)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日