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新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 960番

草まくら

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

旅の夕べの空のことを、人が尋ねたならば、鳴いて告げてくれ、初雁の声よ。

詞書
「和歌所の歌合に、覊中暮といふことを」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原秀能
  1. 1草くさ草くさくさまくらまくらまくら初句
  2. 2夕ゆふべ夕ゆふべゆうべののの空そら空そらそらををを二句
  3. 3人ひと人ひとひと問と問ととはゞはゞわば三句
  4. 4なきてもつげよなきてもつげよなきてもつげよ四句
  5. 5初雁はつかり初雁はつかりはつかりののの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

旅の夕べの空のことを、人が尋ねたならば、鳴いて告げてくれ、初雁の声よ。

意訳

旅の夕暮れの空がどんなにわびしいか、都の人が尋ねたら、初雁よ、鳴いて伝えておくれ。

語釈・文法注

なきても
「鳴き」に「泣き」を響かせる。

和歌

作者
藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・960番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、覊中暮といふことを」(和歌所の歌合で、「羇中暮(旅中の暮)」という題を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

秀能の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、175頁(コマ97)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日