古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 957番

故鄕も

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

故郷も秋は夕べを形見として、風だけが送ってくる、小野の篠原よ。

作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、覊中暮きちゆうのくれ覊中暮きちゆうのくれきちゅうのくれといふことといふことということををを詞書
  2. 2故鄕ふるさと故鄕ふるさとふるさとももも初句
  3. 3秋あき秋あきあきははは夕ゆふべ夕ゆふべゆうべををを二句
  4. 4形見かたみ形見かたみかたみとてとてとて三句
  5. 5風かぜ風かぜかぜのみのみのみ送おく送おくおくるるる四句
  6. 6小野をの小野をのおのののの篠原しのはら篠原しのはらしのはら結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕和歌所の歌合で、「羇中暮(旅中の暮)」という題を。

故郷も秋は夕べを形見として、風だけが送ってくる、小野の篠原よ。

意訳

故郷でも秋は夕暮れがしのばれるものだ。その形見とでもいうように、小野の篠原には風ばかりが吹き送られてくる。

語釈・文法注

小野の篠原
近江国の歌枕。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・957番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、覊中暮といふことを」(和歌所の歌合で、「羇中暮(旅中の暮)」という題を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、175頁(コマ97)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日